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価格競争に負けない「独自の強み」を探せ!企業分析のコツ

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この記事は、2024年2月9日に無料メールマガジンで配信したものです。

みなさん、こんにちは。

株好きFPのかたやま りえです。

ついに日経平均株価が3万7千円を超えました。

1990年2月20日以来34年ぶりのことで、

いよいよ1989年の最高値38,915円に

近づいてきた感じがします。

今週は決算ラッシュが続いていますが、

みなさんにとって、

気になる銘柄はありましたでしょうか?

私は、サンクゼール(2937)の

2024年3月期の第3四半期決算に

目が留まりました。

第2四半期決算までは増収増益だった

のに対して、

第3四半期決算では、

増収減益に

なってしまったのです。

内容を見てみると、

8月までは売上高が前年を

上回っていたものの、

9月以降は、前年割れが続くことが増え、

顧客の節約志向により

客単価も下落傾向に。

12月、1月に、

原価低減のメドが立ったので、

主力の定番商品の値下げを決定。

その後は売上客数、客単価と共に

回復傾向にあるとのことでした。

損益計算書を見ても、

売上原価(商品を生産するのに必要な費用)が

四半期ごとに少しずつ上昇しています。

企業分析をする際、よい会社には

「独自の強み」があるか

という条件があります。

商品やサービスに独自の強み、

魅力があれば、

価格競争に負けない、

値下げしなくても売れる

ということです。

原価低減にメドがたった理由は、

大量に生産、販売することで

原価が抑えられるという

内容でしたので、今後

売上が回復するのか、

在庫が増加して、値下げになり

さらに利益低下にならないのか

といったことに注目したいと思います。

実店舗もあるので

リサーチしてみたいと思います。

久世福商店の商品は、

一般のスーパーと比べて品質が高く、

また珍しいものも多いにも関わらず、

値下げして販売するという

状況は少し残念な印象です。

消費者として値下げはうれしいですが、

投資家目線だとまた違う価値観に

なりますね。

企業分析するときは、

「独自の強み」​は何か

について調べてみてくださいね。​

今週は雪が降って寒い1週間でしたが、

来週は暖かくなるそうです。

それでは、よい週末をお過ごしくださいね。