こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。
高配当株というと、花王や、三菱商事、KDDIなど大型株が多い印象ですが、小型株でもしっかりと配当にこだわっている企業も存在します。配当目的で保有する場合の3つの条件についてお伝えします。
このことをお伝えするきっかけは、日本エス・エイチ・エル(4327)が、TOB(公開買付け)で上場廃止になる発表がありました。日本エス・エイチ・エル社は、就職の適正テストや組織内で利用する適正テスト、人事コンサルなどを提供している企業です。目立ったIR活動もなく、 成長率も 高くないため、1日の取引数も少なく、数百程度しかない日もあるような企業です。そんな地味な会社なのですが、この企業のすごいところは、低成長だけど、毎年少しずつ成長していて、営業利益率は46%、配当性向は50%の方針です。2020 年にこの会社の存在に気がついて投資を開始しましたが、コロナショックで損切りしました。もう一度調べてみると、私が普段投資している成長株ではないけど、ゆっくり成長していて、財務もしっかりしていて、配当もしっかり出してくれる企業ならずっと保有していればいいのではないかと考え、もう一度エントリーして、そのまま保有していました。
配当性向50%とは、純利益の半分を配当として還元してくれるということです。これってすごいことだと思いませんか?新たな投資をしてもっと成長するべきという考えもあるかもしれませんが、それは成長株では必要ですが、このような緩やかに成長する企業はそんなにたくさんの投資をしなくても、しっかり利益を出しているので上場している役割を果たしていると言う点で、優秀な企業だと思います。
投資する場合は、配当目的と値上がり目的で分ける必要があります。配当狙いで銘柄を見つける重要な要素は次の3つです。
・財務がしっかりしている
・配当性向を企業が目安を発表している(株主還元を意識している)
・緩やかでも成長している
小型株でもこの3つの条件がそろっている企業があります。
トランザクション(7818)はエコバッグなど、日常の便利グッズを販売している会社です。成長株ほど派手な成長性はないですが、それでもきちんと成長していて、利益率も高く、財務もしっかりしています。 配当性向は33%を目安としていて、10年以上連続増配しています。
SPK(7466)は、自動車部品を扱う企業で、上場企業の連続増配トップ3に入ります。成長は緩やかで、利益率は低いことは難点ですが、配当性向は26%程度(予定)で、連続増配にこだわっていて、財務がしっかりしているので長く保有しても安心な企業と考えています。
今回、日本エス・エイチ・エル社は、TOBということなので、手放さなければいけないのですが、売却した資金で新たにこのような銘柄を探したいなと思いました。 2024年から新NISAが始まりますね。 ずっと保有していたいような銘柄は、新NISAで保有すると非課税で配当が受け取れるので活用するといいですね。
※記事中の銘柄は推奨銘柄ではありません。必ずご自身で調べて判断お願いします。