株式投資

東証が改善要請へ!PBR1倍割れ銘柄は買いですか?

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こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。

最近、PBR1倍割れの銘柄が買われていると言われていますね。東証が2022年から開催しいている東証フォローアップ会議で、PBRが継続して1倍を割っている企業に改善に向けた取り組みや進捗状況の開示を要請するという方針を示したためです。高値更新が続いている銘柄を見ると、買いたくなる気持ちも出てきますよね。今のトレンドに乗って買った方がいいのでしょうか?その前に、まずPBRとは何か?についてと、このような銘柄を買った方がいいかということについて考えてみましょう。

まず、PBRですが、株価純資産倍率のことで

株価÷1株当たり純資産

で計算することができます。つまり、株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを表す指標です。PERが純利益に対しての割安度であるのに対して、PBRは純資産に対して株価が割安かということになります。

なお、1株当たり純資産は、

純資産÷発行株数

であり、会社が解散したときに株主に返還される1株当たりの金額でもあるので、PBRは解散価値とも言われています。1倍を割れていると買った株以上にお金が戻ってくるということを意味しますが、設備などの資産は売却してもお金にならない可能性もあり、厳密には純資産の額面通りの価値とは限りません。

PBR1倍割れ銘柄はどんな銘柄があるかというと、銀行、建設、鉱業、テレビ局など大企業や古くからある企業が多く見受けられます。

このような銘柄を見るとほとんど成長していないことが分かりますが、東証の再編要請という事情から買われている銘柄が出てきているのです。

では、このような銘柄を買っておいたほうがいいのでしょうか?

私の回答は、

「成長が見込めると判断できたら買う」

です。

投資に正解はありませんが、私の投資スタイルは、利益成長が年率20%程度で、時価総額も1000億円以下のような小型の成長株に投資するので、慣れないのもあり、どうにも手が出ません。そのときの状況によって投資手法も変えられる経験豊富な方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、投資の本質は、あくまでも将来の成長期待に対してその企業にお金を投じるものだと思います。もちろん今回の再編要請で業績が向上する企業が出てくるかもしれませんが、それなら、そのような企業が今後成長性がありそうかをチェックしておき、実際に数字が現われてから投資する方が、私の投資スタイルには合っています。金利が上昇して銀行株も株高ですが、業績を見るとまだぱっとしないのが現状です。成長株投資家には、寂しい状況ではありますが 笑 そんな状況でもでもよい銘柄は存在します。

投資スタイルはさまざまなので、どれが正解というのはありませんが、なにより投資は自分で判断できることが大切ですね。