株式投資

株価は短期的には何とでも理由をつけて動く!日々の株価チェックはゆるやかに

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こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。2023年のGWももう終盤ですね。今年は、どこも混んでいて本当に経済が戻ってきた感じがしました。毎年GWは日本株は休場ですが、アメリカ株は動いていますし、月初のため指標の発表も多く、まったく株をお休みするという状況ではないのが投資家です。しかし、日々の値動きについてはあまり気にしなくてもよいとも考えています。私自身がやっていることは2点。まず休み前です。休み明けに暴落があっても大丈夫なように保有株を持ち過ぎていないかは確認しています。次に連休中は、スキマ時間に米国株の状況や、経済指標の結果をチェックして、休み明けの日本株はどのように始まるか心づもりをしておくような感じです。連休中のアメリカ株の状況をまとめました。ひとことで言うと、雇用統計の結果が強いという理由で株高で終わったので、週明けの日本株も荒れないでスタートしそうということです。また、この動きを見て株価はやっぱり短期的には何とでも理由をつけて動くなあと感じた週でした。以下もう少し詳しく解説しますので、日本株をされている方の参考になれば幸いです。

2023年GW中のアメリカ株の動きのまとめ

5月1日のアメリカ株は、経営破綻した地銀のファーストリパブリックバンクをJPモルガンが買収したことが発表されました。地銀株は下落しましたが、アメリカ株はマイナス0.14%と小幅安でした。

5月2日は、日本時間前日にISM製造業景気指数が発表されました。好不況の50を下回り、弱い内容でした。地銀ファースト・リパブリックの破綻後、地銀のリスクを見直す動きから金融不安が再燃し、367.17ドル安でした。

5月3日は、FOMC政策金利発表がありました。市場の予想通り0.25%の利上げを発表しましたが、次回6月のFOMCでは利上げ停止の確約がないことからNYダウは270.29ドル安と続落しました。

5月4日は、また地銀2社の金融不安が報道されました。ウェスタン・アライアンス・バンコープが身売りを含む複数の選択肢を検討していて、パックウェストは身売りを含めた戦略的選択肢を検討というニュースが流れ、ダウは286.5ドル安と続落しました。

5月5日は、雇用統計が日本時間の前日に発表されました。非農業部門雇用者数も予想を上回る25.3万人、失業率は3.4%、平均時給は前年比で4.4%プラスという強い内容を受けてNYダウは大幅高、546.64ドル高(1.65%のプラス)で終えました。

株価は短期的には、何とでも理由をつけて動く

ここでちょっと矛盾を感じませんか?3日は、FOMCでは利上げ停止が示唆されないのが理由で株価は下落したのに、5日の雇用統計では強い経済指標に反応して株高になったのということです。市場は利上げ停止を望んでいるなら、雇用統計は弱い内容であってほしいはずです。雇用統計が弱い内容であれば、利上げ停止の判断材料になるからです。つまり、短期的には何とでも理由をつけて動くのが株なのです。日々の株価の動きは事実を受け止める程度であまり気にせず、景気の方向性を確認するようにしましょう。

まとめ

現在の米国の経済状況はプラスの材料とマイナスの材料があります。雇用統計の結果を受けて株高で取引を終了したため、日本株の影響は限定的と考えられます。(2023年5月6日午前現在)景気にプラスの材料があるものの、景気は後退の方向に向かっている状況です。

マイナスの材料は、ISM製造業景気指数は悪化している、地銀は始めとする金融不安がくすぶっている

短期的には株価は、そのときに起こった材料だけで動くのであまり気にしなくてOK

プラスの材料は、雇用の状況が良い。失業率が低い。時給が上昇している。物価が上昇している(緩やかな上昇でないのでマイナス面も)

経済指標をチェックして景気の方向性を確認することが大切