この記事は、2025年7月11日に無料メールマガジンで配信したものです。
こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。
7月9日は相互関税の一時停止期限でしたが、トランプ大統領が8月1日まで延長する大統領令に署名しました。この決定により、「すぐに高い関税が発動されることはない」という安心感から、株価は堅調に推移しています。ただし、今後も関税やトランプ大統領の動きには引き続き注意が必要です。注意してみていきましょう。
今日は、読者の方から「株はいつ売ればいいの?」というご質問をいただきました。実は、株の「売り時」は「買い時」よりも難しいとよく言われます。私自身も実感しています。今回は、特に長期保有を前提として、「出口戦略」のポイントを5点お伝えします。
株の出口戦略5つのポイント
①妥当な株価水準になったら売却する
②資金が必要になったときに売却する
③定期的に定額売却する
④業績が不透明になってきたら売却する
⑤まずは少し売却してみる
また、「どこが高値か」は誰にもわかりません。最高値を無理に狙わないことも大切です。
①妥当な株価水準になったら売却する
これは、PERを使って考えます。PERとは、株価が1株当たり純利益の何倍まで評価されているかの指標です。その企業のPERが「妥当な水準」から大きくかい離して高くなった場合、株価が割高と判断できます。割高になりすぎたら売却を検討しましょう。
②資金が必要になったときに売却する
シンプルですが、大きな出費など、急にお金が必要になったときは売却しましょう。
③定期的に定額売却する
株価が高いときも低いときも、ルール通りに売ることで売り時を迷わずに済みます。安いときに売ってしまうこともありますが、考えなくていいというメリットがあります。NISAも定期的に定額買い付けしますが、その反対です。
④業績が不透明になってきたら売却する
長期で保有していると、企業の業績が悪化したり、不祥事が起きたりすることもあります。これまで成長してきた企業でも、時代の流れや環境の変化で風向きが変わることもあります。先行きが不透明になったときは、売却を検討するタイミングです。
⑤まずは少し売却してみる
荒い提案かもしれませんが、やはり売却してみるという経験からご自身でに合うもの、感じるものがあるかと思います。その体験からもう一度出口戦略をどう立てるか考えてもいいかと思います。
株の売り時は当てることはできません。妥当な株価水準、資金の必要性、業績の変化など、自分なりのルールを決めておくと安心です。
今日は以上です。
ステキな週末をお過ごしくださいね。