株式投資

投資初心者必見!株の痛い損切りを最小限にするための対処法とは?

株式投資

2020年3月は、新型コロナウィルスの影響で株価が大暴落しました。なかなか損切りができず、損失を膨らましてしまった方も多いのではないでしょうか?「この会社が好きだからずっと保有していたい、配当や株主優待のためにずっと保有していたい」という場合は別ですが、株式投資で成果を出していくには、きちんと損切りすることが大切です。なかなか難しいことですが、まずは、損切りできない原因や人間の心理について知って、上手に損切りできる対処法をご紹介します。

損切りできない原因は?まずは失敗を認識する!

株価下落

株を買う段階で買う理由をハッキリさせ、目標株価と損切りラインを設定することはしていますか?これができていないことが、損切りがしづらくなる原因となります。「損切りする」には、自分が買った銘柄が思ったように上昇しなかった、つまり「失敗を認識する」ことが大切です。

例えば、買う理由

  • 今期、来期の業績予想が順調
  • 株価が割安
  • チャートの形がよい

計画

  • 目標株価 買値のプラス20%
  • 損切り 買値のマイナス10%
  • 保有期間 3ヵ月

という理由、計画で株を買います。

そして、

  • 予想よりも悪い業績や悪いニュースが発表された
  • チャートの形が崩れた(下降トレンドになった)

このような最初の理由や計画と反対のことが起きたら「失敗した」ということ、つまり「損切りする」ということになります。

ただ、その事実がわかっていても損失を出すのはツライことです。では、より、損切りをしやすくするにはどうしたらよいのでしょうか。

ひとつの銘柄を多く買いすぎないで、他の候補株を用意する

「卵はひとつのカゴに盛るな」イメージ

ある銘柄を50万円投資した場合と、20万円投資して、株価が10%下落した場合、前者は5万円、後者は2万円の損失です。3万円の差、結構大きく感じませんか?ひとつの銘柄にたくさん金額を投資していると、株価が下がるとあっという間に損失が大きくなってしまい、損切りに踏み切りづらくなります。ですから、トータルの資金が100万円なら、1銘柄に投入する金額は、20万円程度にする方がよいでしょう。「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な相場の格言はまさにこのことです。

それに、全資金を投入して、今回のような暴落がきた場合、たった数日で20%、30%と下落してしまいます。暴落相場でなくとも、保有銘柄に悪材料のニュースが出たとしても、1日で20%以上下がることは珍しくありません。

(ここ最近、私は突然の業績下方修正の発表で、1日に25%も下落する銘柄を保有していました 泣)

しかし、他にも候補株があれば、

「もっといい銘柄はある」

と銘柄を入れ替えられるので、損切りもしやすくなります。

損切りできない人間の心理とは?投資初心者にオススメの損切り方法

PCで上昇する株価をチェック

これまでお伝えしたことが、頭の中では理解できても、いざ株価が下落すると、「特に悪いニュースも出てないし、また反転するのでは?」などとつい自分の都合のよい方向に考えがちで実行に踏み切れないこともあります。それは、人間誰もがある心理が働いているからです。

損失の痛みは儲けの喜びの2倍以上に感じるので、損失を先延ばしにする心理があります。また、「保有効果」といって

一生懸命リサーチして買った株だし、いい銘柄のはず。だからもう少し保有していたい」

と自分の持ち物に対して評価が甘くなります。そして、やっかいなことに損しそうなときは、

「もしかしたらもうすぐ反転するかも」

などとリスクにかけてしまう心理もあるのです。

そこで、投資初心者におすすめしたいのが、損切りの金額に達したら強制的に売却できる「逆指値注文」です。あらかじめ

「10%、20%下落したら、または3万円のマイナスになったら損切りする」

などのマイルールを決めて、機械的に実行するのです。

売却価格は成行がオススメです。指値注文にしていると約定しないこともあり、さらに株価が下落してしまうこともあるからです。

「人間特有の心理」は冷静に判断できなくなります。その心理を頭の片隅に入れておき、自動的に損切りができる「逆指値注文」を設定しましょう。損失をズルズル引きずっているより、思い切って損切りした方がスッキリし、また新たな気持ちで取引できることがほとんどです。

また、今回のような暴落では、全ての銘柄が投げ売りされてしまい、他の保有銘柄と合わせても損失額も増え、どうしたらよいかわからなくなってしまうかと思います。それでも、一度手放し、新たな気持ちで取引した方がいつまでも含み損を気にしながら続けるより精神的にもいいでしょう。また、

「損失を早く取り戻そう」

といった気持ちは禁物です。コツコツと焦らず取引すれば取り返せます。2018年の相場では、焦って損失を取り返そうとする取引をしてしまい失敗だらけでした。それを辞め、新たな気持ちで投資資金も減らして、やり直したら少しずつ成果が出てきました。そして損切りができるようになると、投資の成果はグンと上がりますよ。

損切りができる投資家になって、利益が取れる投資家になりましょう。

こちらの本にも、損切りの大切さ、基準が書いています。