この記事は、2024年4月14日に無料メールマガジンで配信したものです。
こんにちは。
株好きFPのかたやま りえです。
今週の相場も軟調な動きでした。
中東問題で原油が上昇したり、
米国の消費者物価指数が予想より
上回り、その結果、金利が上昇、
株価は下落、為替は1ドル153円台
にまで上昇しました。
その他、日本で気になったニュースは、
セブン&アイホールディングス(3382)が
傘下の総合スーパーである
イトーヨーカ堂と
食品スーパーのヨークベニマル
などのスーパー事業を売却し、
事業立て直し後、新規株式公開(IPO)
をする方針というニュースです。
これは、現在セブン&アイホールディングスが保有している
イトーヨーカ堂株を売却して、
投資ファンドのもと
事業改革をしたのち、
イトーヨーカ堂として
新規株式上場するということです。
今日は、このニュースから感じた
「企業の独自の強み」を見つける重要性
についてお話します。
イトーヨーカ堂は、「総合スーパー」
と言うカテゴリーで、食品のほか
衣料品、生活雑貨も扱っています。
食品は利益率が低いけど
衣料品や生活雑貨を
買ってもらうことで
利益を確保するという
ビジネスモデルでした。
しかし、ユニクロや
ニトリなどが登場したことで、
このビジネスモデルが成り立たなく
なってしまったというのが現状です。
2024年2月期のセブン&アイホールディングス
のスーパー事業の売上高は1兆4773億円
に対して、営業利益は135億円でした。
売上高営業利益率はわずか0.91%です。
スーパーは、差別化がしづらいため
値下げ競争が激しく、
薄利多売のビジネスモデルと
言われています。
業界の売上高に対する
利益率は、2%もないのが現状です。
一般的には利益率は10%以上あると優秀
とみなされますので
相当利益率が低い
ということがわかります。
そんな中、埼玉中心に展開している
ヤオコー(8279)の2023年3月期
の利益率は4.65%です。
業界内では高い営業利益率です。
私はたまにヤオコーを利用しているので
分かるのですが、
ヤオコーではお惣菜の種類が豊富で
魅力ある商品が多いです。
お惣菜は粗利益が高いので
利益が出しやすいのです。
ヤオコーは、お惣菜に力を入れて
うまくいっているのです。
企業分析をする際には、
その企業が持つ
独自の強みを見つけることが
重要です。
また、時代の変化に合わせた
企業の対応力も大切です。
銘柄選びの参考にしてくださいね。
では、ステキな週末をお過ごしくださいね。